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生きるきぼう。

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先天性門脈シャント

門脈とは?
【門脈】胃・腸・脾臓・膵臓からの血液を集めて肝臓に繋がっている血管。

シャントとは?
【シャント】近道・短絡という意味。

正常ならば腸管から栄養素と一緒に吸収された栄養素やアンモニアなどの有害物質や毒素が門脈に集まりココから肝臓に入って分解や作り替えをし無毒化して大静脈を経て心臓に入り全身を巡ります。

マリンのように肝臓には血液が流れず近道の血管を作り出してしまい
門脈から直接大静脈にアンモニアや毒素が流れ全身を巡ってしまうのです。
いわゆる血管の奇形です。

そのため、マリンの肝臓は生まれつき育たず、小さいままでした。
検査の結果、肝臓は健康でした。血液さえ流れてくれれば通常に発達し、機能してくれるとのことでした。

食事をすると大量のアンモニアが発生します。そのため無毒化されず直接体を巡る大量のアンモニアが脳に悪影響を及ぼし、肝性脳症と呼ばれる神経障害・意識障害や痙攣や昏睡といった症状が出てきます。

ほぼ生後半年に症状が現れ、病気が発覚するようです。

症状としてはいろいろあるみたいです。
無関心・沈鬱・元気消失・嗜眠・旋回運動・凶暴化等性格の変化・頭を押し付ける・壁づたいに歩くなどの異常運動・失明・痙攣・昏睡・よだれが多い(流涎)・ふらつき・嘔吐・下痢・便秘・尿酸アンモニアによる尿道結石(尿酸アンモニウム結晶の排せつ)血尿、頻尿など

とくに猫ちゃんの場合はヨダレの症状が多いようです。
マリンもヨダレの症状により門脈シャントが発覚しました。
成長も遅れるようです。

軽度なものから重度なものまでさまざまなようです。

犬ちゃんには猫ちゃんに比べ、多く事例があるみたいですが
外科治療(手術)は犬ちゃんはかなりの確立で成功するようです。

猫ちゃんは事例も少なく、手術は可能ですが術後の発作などリスクはあるようです。


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by animalfamily | 2011-05-06 22:22
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先天性門脈シャントを抱え生まれ、そして生きる。


by animalfamily
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